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 平石博一(ひらいし・ひろかず)1948年生。独学で作曲を修得。70年代から80年代にかけて主に
ポピュラー・ミュージック,商業音楽系の作編曲やレコーディングの指揮などを行う一方、自作の
発表を行うという独自の活動を展開してきた。

 ミュージック・スペースというグループ展で作品を初めて発表した72年から一貫してミニマル・
ミュージック的な作風を追及し続けてきた,日本ではほとんど唯一の存在。

 作品はピアノ曲などの独奏曲,弦楽四重奏をはじめとする室内楽からオーケストラ、さらに電子音
楽など幅広くあるが、93年制作の「回転する時間(とき)」にみられるようなある種のテクノ・ミュ
ージック,ハウス・ミュージックとも呼べる作風も多く生み出している。

 舞踏ダンサーや映像作家とのコラボレーションによるステージのための音楽も数多く制作してきた
が、近年は美術家とのコラボレーションによる音楽制作、空間音楽パフォーマンスを継続して展開し
ている。

 1999年の秋から2000年の夏にかけてACC(ASIAN CULTURAL COUNCIL /An Affiliate of the
Rockefeller Brothers Fund)の奨学金を得てニューヨークに滞在、パフォーマンス等を行ってきた。

 

写真撮影©熊谷美奈子